『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年10月号 9月20日発行〉

【特集】教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

  • 全教共済
クレスコ
2024.10月号
2024年10月号 9月20日発行
【特集】
教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

 2024年8月27日、中央教育審議会は「『令和の日本型学校教育』を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について〜全ての子供たちへのよりよい教育の実現を目指した、学びの専門職としての『働きやすさ』と『働きがい』の両立に向けて〜(答申)」をまとめ、文部科学大臣に手渡しました。

 教職員の長時間労働が大きな社会問題となっているもと、「審議のまとめ」を受けておこなわれたパブリックコメントには、わずか2週間で1万8354件もの意見が寄せられるなど、教職員にとどまらず多くの保護者・国民の関心が集まっていました。しかし、「答申」はさまざまな理由を述べて、教職員増による授業の持ち時間数の上限設定、時間外労働に対する手当支給など、教職員の長時間労働解消を求める切実な声に背を向け、さらには「新たな職」の導入を盛り込むなど、教職員間の分断、管理強化を強めるものになっています。

 本特集は、「答申」の具体化を許さず、真に教職員の長時間労働を解消させるたたかいを全国で進めていくために、その問題点を明らかにしたいと思います。

【主な内容】
  • ★特集★
  • 徹底批判・中教審答申……檀原毅也(全教書記長)
  • 義務標準法「乗ずる数」改善でせんせいふやそう……山﨑洋介(教育条件を調べる会)
  • 時間外「在校等時間」の問題点を法的観点から考える……加藤健次(全教常任弁護団代表)
  • ☆連載☆
  • 私の出会った先生……蝶花楼桃花(落語家)
  • 世界の取材現場から見た日本……金平茂紀(ジャーナリスト)
  • 憲法と私……太田啓子(弁護士)
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