1989年に採択された国連・子どもの権利条約(日本は1994年に批准)の第31条は、「遊び・あそび」はすべての子どもが持つ権利としています。「遊び・あそび」は、子どもたちが生まれながらに持っている能力を伸ばし、成長していくのに欠かせない重要なものです。
しかし、学校の中でも外でも、子どもたちの自由な時間、「遊び・あそび」の機会が十分に保障されているとは言えません。国連・子どもの権利委員会も、日本政府に対して、日本の学校教育制度が非常に競争的であり、その中で子どもたちにさまざまな問題が生じていることを何度も指摘してきました。
「遊び・あそび」は子どもたちにとって、要求であり、生活であり、成長・発達のエネルギーの源です。今特集では、さまざまな立場から子どもたちにかかわっている方の実践から、子どもたちにとって「遊び・あそび」とは何かを考え合いたいと思います。