学校図書館は、子どもたちにとって一番身近な図書館です。子どもたちが本の魅力や読書の意義を知る場として、また探究学習などを通じて自ら学ぶ姿勢を培い、情報リテラシーなどについて学ぶ場として、大切な役割を担っています。さらには、安心して学校生活を送るための「居場所」の役割としても重視されています。
しかし一方で、学校図書館充実のための課題は多くあります。現在、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」で学校図書館充実のための予算が措置されていますが、使途を特定しない交付金のため、図書の充実、学校司書配置などは自治体によって大きく異なる状況があります。全国どこでもゆきとどいた学校図書館を実現するためには、教育予算を増やし、国の責任で環境整備をおこなうことが求められています。
本特集では、全国の実践に学び、あらためて学校図書館の持つ魅力と役割、課題について考え合いたいと思います。