2020年の「パワハラ防止法」施行を受け、ハラスメント対応への一定の改善が図られています。各県でもパワハラ防止ガイドラインの制定・改定など、実効あるハラスメント対策を求めるとりくみが進められています。
しかしながら、学校職場のハラスメント相談は増えるばかりです。長時間過密労働や教職員への管理統制が強まる職場環境のもとでは、誰でもいつでも、被害者にも加害者にもなるおそれがあります。まずは職員室の中から、ハラスメントは人権侵害との認識の共有と、教職員一人ひとりが大切にされる信頼関係を育むことがあらためて求められます。
本特集は、職場におけるハラスメントの現状やその背景について考え合い、悩みを抱える教職員に寄り添うとともに解決の道を探り、誰もが安心して働ける職場づくりを進めるための一助としたい。