家庭の貧困が子どもの教育に深刻な影響を及ぼしている実態が、内閣府の調査であらためて明らかになりました。SNS上では「親ガチャ」という言葉が拡散され、自己責任論が広がる社会で子どもの幸せを実現することへのあきらめ感が蔓延しています。
このようななか、「1人1台端末」の導入等を通して、家庭の経済格差が子どもたちの教育条件を左右する状況がますます広がっています。家計が苦しく進学をあきらめたり、やむなく退学したりする学生は、コロナ禍でいっそう増えています。
本特集は、目の前の子どもたちの困難に寄り添い、教育格差をうむことなく、どの子どもにも豊かな教育と学ぶ権利を保障する社会に向けて、多くの願いを結ぶ一助としたい。