教員未配置問題が年々深刻化し、全国各地で厳しい実態が報告されています。2022年1月には、文科省が初めて「教師不足」の調査結果を発表しました。今年度当初にも、担任がいない、産育休の代替がいないなど、かつてない困難な状況が広がっています。
教員免許更新制は廃止されましたが、この間に更新をあきらめ教職を去った人も少なくありません。また、「働き方改革」をうたいながら国や自治体は実効ある対策を進めず、現場の負担は増すばかりです。
今やっと教職員の異常な働き方が社会問題化し、改善を図るべきとする世論が高まってきています。教職員の働き方は子どもたちの教育条件に直結するものであり、一刻も早い問題解決が求められます。
本特集では、なぜ教職員が足りないのか、現場の教育活動や子どもたちにどんな影響が生じているかを考え合い、あらためて「せんせいふやそう」の願いを広げていく契
機としたい。