『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年10月号 9月20日発行〉

【特集】教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

  • 全教共済
ニュース

若者憲法集会2023

平和を築く主役は私たち

 6月11日に若者憲法集会2023が東京で開催されました。全教青年部は事務局団体として実行委員会に加わり、全国から集った青年教職員と一緒に参加しました。

 メイン企画では、「日本とアジアの平和を創る憲法の力」と題して一橋大学名誉教授の渡辺治さんの講演を聞きました。78年間、他国の戦争に参加せず「戦争しない国」を維持してきたのは、改憲を阻止し、運動によって憲法9条が自衛隊の活動を制約させてきたからであることや、憲法9条の理念を学びました。参加者からは「歴史とともにこれまで憲法が歯止めになってきたことを知ることができた。」「ベトナム戦争や湾岸戦争等にも目を向けて日本がどう関わったかを考えたことがなかった。」「憲法学や人文科学の研究についても学びたい。」という感想が寄せられました。

 講演後の青年スピーチでは、全国から参加した青年教職員とともに壇上に立ち「教え子を戦場に送ることに加担しない。これからも憲法対話を進めたい」という決意を語りました。

 メイン集会後のデモには参加者が続々と増え、主催者発表 1500 名が銀座を歩いてアピールしました。「返さなくてよい奨学金を増やせ!入学金なくせ!」など防衛費より教育予算を増やすことや学費無償化を求めるコールも大きく響きました。

憲法がいきる社会を実現しよう

 全教青年部プレ企画では、『教育と愛国』上映会を開催しました。一般参加も含めると60名を超える来場がありました。 「権力を批判する学問をつぶしてくる恐ろしい国。『学び舎』の先生の熱い言葉が光っていた。」「歴史から学ぶ必要はないという学者の言葉が衝撃的だったが、子どもたちと歴史の事実や人々の声から学びたいとより強く感じた。」などの感想が寄せられました。

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