『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年4月号 3月20日発行〉

【特集】「せんせい」になったあなたへ2024

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ニュース

9.30秋年闘争中央行動

文科省概算要求の政府予算化、教職員定数改善計画の実施を求め
財務省前に200人超
 
 全教、教組共闘は9月30日、全労連・国民春闘共闘などの中央行動に先立ち、午前中に財務省前要求行動を実施しました。行動には全国から200人を超える教職員と父母が参加し、小学校1.2年生の35人学級実現、給付型奨学金事業の創設など、2011年度政府予算に対する文科省概算要求の政府予算化を要求しました。行動には全労連、国公労連、自治労連からも代表が参加しました。

写真:財務省前に結集した全国の教職員

 午前中の財務省前要求行動では、冒頭、山口隆全教委員長が主催者あいさつをおこないました。山口委員長は、「20年間蓄積してきた教育全国署名運動が、自治体と政府を動かしてきた。文科省概算要求を政府予算に盛り込ませ、2011年度からの小学校1.2年生の35人学級、給付制奨学金の創設、私学助成の増額を実現させるために、全国の父母と教職員のねがいと良心を総結集して、あらたな地平をきりひらこう」とたたかいを呼びかけました。
 連帯あいさつにたたれた東京の岸岡のり子さんは、お子さんが小学校に通っている保護者です。「毎年毎年積み上げてきた30人学級の署名の成果が実りかけている。先生が一人ひとりの子どもと丁寧に接することができるよう、来年度予算に盛り込んでほしいと期待している。」と、ともにたたかう決意を表明されました。
 続いて3名が決意表明をおこないました。「教育全国署名をいつもより早く準備し、PTAにも呼びかけながらとりくんでいる。教職員定数改善計画が実施されるよう全力をあげてとりくむ」と、京教組の東辰也執行委員。「私立の無償化に一歩でも2歩でも近づけるために秋のとりくみにともに全力をあげる」と、全国私教連の永島民男書記長。「定時制高校の生徒の実態から、給付型奨学金事業の創設はなんとしても実現を」と、日高教の鈴木敏則中央執行委員。
 連帯あいさつと決意表明をふまえて本田久美子全教中央執行副委員長が情勢報告と行動提起を行いました。最後に、200名を超える参加者は決意をシュプレヒコールにこめて力強く唱和しました。


社会文化会館での総決起集会(壇上で決意を表す全教の代表)

 午後からは、全労連公務部会が主催する公務員賃金切り下げに反対する総務省前行動と、社会文化会館で全労連などが主催する秋年闘争勝利総決起集会に全教・教組共闘の参加者は結集しました。決起集会では、全教北村佳久書記長が連帯してたたかう決意を表明しました。
 集会後、全労連が提起する労働者派遣法の抜本改正を求める国会議員要請とあわせて、衆議院文部科学委員、参議院文教科学委員、60人全員に対して、少人数学級実現、教職員定数改善計画の実施などを求めて200人の参加による国会議員要請行動を展開しました。
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