『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年4月号 3月20日発行〉

【特集】「せんせい」になったあなたへ2024

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教育改悪3法の可決を糾弾!国会前で緊急の抗議集会!



 6月20日、教育改悪3法案などの参議院本会議での採決の強行について、18時すぎに国民大運動実行委員会と全教は国会前で緊急の抗議行動を展開。
 開会あいさつした全労連の小田川事務局長は、「民主主義とは多様性を認めるものだ。少数の意見を聞くから成り立つ。ファッショ的なやり方では国民の不安をぬぐえない」と強調し、「政治を変える必要がある。来る参議院選挙で国民の審判を下そう」と訴えました。


 米浦全教委員長は決意表明の冒頭、「安倍自公政権は、小泉政権をさらに上回る史上最低、最悪の政権だ。教育改悪3法案の採決に怒りを込めて糾弾する」と力を込めました。さらに、「教育のいとなみは、国会や永田町・霞ヶ関で行われているのではない。教育のいとなみは、学校をはじめとする教育現場、教師と子どもたちとの直接的なかかわり合いの中で、一人ひとりの子どもの成長・発達をゆたかに保障するために行われている」ものだと強調。「改悪教育基本法とこの具体化をはかる教育改悪3法は、数を頼んだ政権与党の暴挙によって成立させられたけれども、国家権力のねらいを学校現場に持ちこませないために、私たちはがんばり続ける」と決意を語りました。
 
 また、参議院本会議では採決の強行に断固反対を貫いた日本共産党から、井上哲士、紙智子、吉川春子、仁比そうへい、小林みえこの各参議院議員がかけつけ、連帯のあいさつを行いました。
 文教科学委員として、教育改悪3法案の重大な問題点をその質問で明らかにしてきた井上哲士議員は、「たったいまイラクへの自衛隊の派遣延長、そして教育改悪3法案が与党の多数の暴力によって可決が強行された。与党によって行われた暴挙を改めてみなさんとともに糾弾したい」と冒頭強調しました。さらに、「道理を尽くし、理解をもとめることこそ教育だ。この教育にかかわる教育改悪3法案を数の暴力によって問答無用で強行するなど、彼らに平和も、民主主義も、教育も語る資格がない」と政府与党の姿勢を厳しく批判。また、「9回裏ツーアウトになって負けそうだから延長する――ルールも何もない」会期延長によって、強行しようとする残された悪法は、「どれをとっても、国民の願いともくらしとも真っ向から背を向けるものだ。『こんな悪法を許さない』という運動をさらに大きく広げ、参議院選挙でこうした悪法を推進する勢力に厳しい鉄槌の審判を下そうではありませんか」と訴えました。
 
 また、新日本婦人の会の玉田事務局長は、「未来を担う子どもたちのことを考えない国に未来はない。どんなに悪法がとおっても、教職員と父母が力を合わせれば子どもたちを守ることができる」と述べ、共同を広げるとりくみと参議院選挙で審判を下すたたかいに全力をあげる決意を述べました。
 「怒りで震える思いだ」と切り出した都教組の中山委員長は、「参加している全都の仲間とともに、乱暴の限りを尽くして教育改悪3法案の採決を強行したことを糾弾する」と強調。そのうえで、「子どもたちの希望を土足で踏みにじった」安倍政権の姿を「すべての職場、地域で広げ、ありとあらゆる行動に踏み出そう」と訴えるとともに、参議院選挙でこうした勢力に鉄槌を下すために全力で奮闘する決意を述べました。

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