『クレスコ』

現場から教育を問う教育誌

クレスコ

〈2024年10月号 9月20日発行〉

【特集】教職員の長時間労働と「中教審答申」を問う

  • 全教共済
ニュース

教育費無償化の流れをさらに大きく教育全国署名スタート集会を開催 省庁、諸団体への要請行動も実施



 ゆきとどいた教育をすすめる会(全教、日高教、全国私教連、教組共闘連絡会などで構成)は、6月20日、東京都内で2010年度教育全国署名スタート集会を開催しました。

 集会の冒頭、山口隆全教中央執行委員長は今年4月から始まった公立高校授業料無償化について、「私たちと私たちの先輩が、子どもたちにゆきとどいた教育をと、この20年間にわたり、3億8000万筆を営々と積み上げてきた重要な到達点」と指摘。「さらに父母、教職員との共同を強め、教育費無償化の前進、30人学級実現など切実な課題を実現しよう。そのためにも、政治のあり方が問われる7月投票の参議院選挙についても真剣に考えていこう」とよびかけました。
 つづいて、三輪定宣千葉大学名誉教授が、参議院選挙での各党のマニフェストなども紹介しながら、教育費無償化をめぐる情勢と課題について、また小村英一全国私教連中央執行委員長からは、私学無償化のとりくみについて報告がありました。
 集会に参加した定時制高校生は、「お金にたいする不安を少しでも減らし、お金がなくても学校へ行けるんだと希望を持って学校にいけるように、これからも活動に参加したい」と決意が語られました。
 集会参加者はこの日午後、私学の無償化を求める6・20銀座パレードに合流し、「30人学級の実現」、「定時制高校をなくさないで」などのプラスターをかかげてアピールしました。
 また、翌日6月21日には、省庁や政党、校長会をはじめ諸団体を訪問し、要請・懇談をおこないました。懇談では、多くの団体から「みなさん方と要求は同じ。立場は違うが、大同団結で諸課題を実現していこう」などの声がだされました。

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